飛騨高山へお越しになって旅館で泊まられた方は例外の無いほど朝食はほう葉味噌だったと思います。
昔からの飛騨の郷土食であるほう葉味噌も最近は真似る観光地が多く、牛肉などを入れた”ほう葉味噌焼き”は何処でも食べられています。 昔の飛騨は山深く新鮮な野菜なども冬場には入って来なかったため、保存食を主として春までの長い期間を過ごしていました。 その名残がほう葉味噌です。 秋に落ちたほう葉を拾い集めて乾かし、味噌と野菜などを乗せて囲炉裏やコンロで焼きながらご飯の菜とします。 しょっぱい味噌の味でいくらでもご飯が食べられるので、飛騨では”味噌菜3年続けたら身代が傾く”とさえ言われました。 それだけ当時は高価だった米を食い込むことからです。 昔の具財は味噌とネギ、せいぜいきのこくらいでしたが、最近は鰹節や牛肉なども入れて豪華になっています。 ↑ たくさん落ちている葉っぱのうち、穴の開いていないのを選んで拾います。 一晩塩水に漬けて殺菌し、洗い流した後新聞紙に挟んで重石をして、平らに乾かしたら仕上がりです。 ↑ コンロが無かったらフライパンでも結構です。(火を大きくしないように・・・) ↑ 今回はシンプルに刻みネギと舞茸、鰹節だけです。 これでご飯のお代わり、何杯でも食べられます。
by sikisai02
| 2013-11-05 00:03
| たかが男の料理
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